CASE 症例紹介
症例紹介

費用を抑えて段階的に全顎再建|オーバーデンチャーからオールオン4へ

費用を抑えて段階的に全顎再建|オーバーデンチャーからオールオン4へ

患者様のご状況

60代の男性の患者様です。上顎の歯が徐々に抜けてきたものの、これまで入れ歯を使ったことがなく、その状態のままお過ごしになっていました。残せる歯が少なくなってきたため、そろそろ対処が必要だと感じて来院されました。

抜歯が必要になることはご自身でもある程度ご理解されていましたが、口蓋(上顎の天井部分)を大きく覆う総入れ歯には抵抗があり、「なるべく違和感が少なく、費用も抑えられる方法はないか」というご希望をお持ちでした。

治療方針のご説明と、決断までの経緯

当院では、総入れ歯ではなくインプラントオーバーデンチャーをご提案しました。2〜4本のインプラントを埋入し、そのインプラントを土台として義歯を固定する治療です。

通常の総入れ歯は口蓋を大きく覆う形になりますが、オーバーデンチャーは馬蹄形の小さな設計で作ることができるため、異物感が大幅に少なくなります。また、「パチンとはまる」感覚でしっかり固定されるため、噛んだ力で外れることはほとんどありません。入れ歯と固定式の中間に位置するような安定感が得られる治療です。

オールオン4と比べて費用を抑えやすいことも、この患者様のご希望に合っていました。ご説明を聞いていただいたうえで、上顎のオーバーデンチャーで進めることをご決断いただきました。

治療の流れと配慮したこと

上顎に4本のインプラントを埋入し、治癒期間中は入れ歯を使用していただきました。骨との結合が確認できた後、義歯とインプラントを連結するアバットメントを装着し、最終的な補綴物を取り付けて完成しました。上顎の治療期間はおよそ6ヶ月です。

治療後は、ご自身で取り外して清掃していただく形で運用されています。定期的に来院いただき、必要に応じてメンテナンスを行っています。

その後のステップアップ(下顎オールオン4へ)

上顎のオーバーデンチャー治療から数年後、今度は下顎の歯の状態が悪化してきました。改めてご相談いただいたなかで、下顎については固定式のオールオン4をご提案しました。

上顎のオーバーデンチャーに不満があったわけではありませんが、下顎は骨の状態がよりしっかりしていたこと、また固定式のほうが長期的な安定性が高いことをご説明したところ、オールオン4での治療をご決断いただきました。下顎の治療期間はおよそ4ヶ月です。

このように、一度にすべてを決めるのではなく、状況に応じて段階的に治療を進めることも選択肢のひとつです。上顎の治療から数年間、下顎はご自身の歯を使い続けられたことも、この治療設計のメリットのひとつでした。

治療後の変化と現在の状態

治療前
治療前
治療後
治療後

治療後は、職場で「歯が良くなったね」と言われるほど印象が変わったとおっしゃっていただいています。上顎の歯がほとんどない状態から、しっかりとした歯が入ったことで、見た目だけでなく食事のしやすさも大きく改善しました。

上顎のオーバーデンチャーから数えると、トータルの治療費は約470万円(上顎120万円+税、下顎250万円+税)となりましたが、約5年という期間をかけて段階的に治療を進めたケースです。

治療情報

治療期間上顎 6ヶ月 / 下顎 4ヶ月
治療内容【上顎 オーバーデンチャー】
① 上顎に4本のインプラントを埋入(1次オペ)
② 治癒期間中は入れ歯を使用
③ 2次オペ
④ アバットメントを装着
⑤ 最終補綴物を装着

【下顎 オールオン4】
数年後、下顎の状態悪化に伴いオールオン4へステップアップ
リスク・副作用術後に腫脹・疼痛・出血が生じる場合があります。アバットメントの緩みや入れ歯の破損が起こる場合があります。インプラント周囲炎のリスクがあるため、定期的なメンテナンスが必要です。
料金上顎 120万円+税 / 下顎 250万円+税

当院のインプラントオーバーデンチャーについて詳しく知りたい方は下記よりご確認ください。
>>インプラントオーバーデンチャーについて

監修者情報

とりい歯科 院長鳥居 誠悟Torii Seigo
愛知学院大学歯学部卒業後、都内歯科医院での勤務を経て名古屋市北区にてとりい歯科を開業。日本口腔インプラント学会会員、インビザライン認定医。インプラント・矯正治療において県内有数の症例実績を持ち、「他院で断られた」難症例にも積極的に対応。「歯の保存を最優先に考え、患者様に最適な道をご提案する」を理念に診療を行っている。